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2012/01/16

平成24年第1回訪台 無事終了。

日本と今回の訪台の目的は3つ。


第一に、選挙視察。民主国家である台湾人の自主的な政治選択に対し、外国人である私たちは当然のことながら特定の政治潮流を支持・反対する立場にないことを自覚して視察する。
第二に、第21回集いで上映したDVD「千鷺之歌」を提供してくださった鄧相揚さんにお礼を申し上げるためにお会いすること。
第三に、池上文庫11周年慶参加。今年で4回目。
 
【第一陣出発】

7/土》
竹市代表ほか3人がJetstarにて出発。
8/日》
夜、現地合流の1人を加えて、民進党の市民大道で行なわれた大集会を見学。台湾の選挙の熱気に圧倒される。
9/月》
昼、阮美さん金品茶楼にて昼食。午後から晩にかけて六窟温泉へ。あまり日本人が行かない穴場的温泉。
10/火》
昼、二二八紀念館にて蕭錦文さんと会食。9月にお会いしたときに比べ大変お元気で、一同安心。その後、国光バスにて埔里に移動。これには鄧さんの友人でもある金沢大学に留学経験のある許光輝さんの同行してくださった。管理人は昨年5月の八田與一記念講演開村式でお会いして以来。
この日、鄧相揚さんは大学の忘年会を途中で切り上げ、バス停に迎えに来てくださり、私たちと日本料理屋「有田」に夕食を兼ねて懇談。ホテルでも引き続き、懇談というより質疑応答。映画「セデックバレ」で改めて注目された霧社事件や平埔族と漢人との歴史についてお話をお聞きした。許さんのおかげで私たち5人は言葉の障害もなく意見交換することができた。
11/水》
午前は鎮立図書館4階の日本語図書室に。戦前、当地出身の内地留学組が残した書籍、写真を中心に保存されている。伊納嘉矩の原書など貴重なものも。同じフロアには郷土が生んだ文学者などを紹介するコーナーもあり、もちろん鄧相揚さんの若い頃からの研究成果も陳列されていた。引き続き、埔里酒廠へ。
午後、私たち5人は霧社へ。鄧さんが紹介してくださった案内人であるワゴン運転手は仁愛郷観光導覧含団長ワタン・Teymu(漢名:潘)さん。「味方蕃」の子孫とのこと。
モルナダオの記念碑で待ち受けておられたのは抗日部落子孫のタックン・ワリス(漢名:邱)さん。霧社事件では敵味方に分かれた部落の子孫となる。
ワリスさんは、日本語で「セデック間ではわだかまりはない。でも日本人と漢人には(笑いながら)恨みはありますがね。もっと恨みがあるのは・・・」と。その他、通説とは違う興味深いお話をお聞きした。
旧マヘボ社、清流部落(旧川中島)、オビンタダオ(花岡初子)さんが経営していた旅館などを見学。このあたりのことは次回の集いでご紹介したい。晩は台中に移動。
12/木》
午前、高鉄台南駅で東京からの選挙視察団(団長:梅原克彦前仙台市長)に合流。その案内で安平区の「台湾番薯電視台」を見学。夜は水萍公園で開催された台湾団結連盟の「万人大会」を見学。台北の民進党の集会に比べると高齢者の比率が多いような感じを受けた。
13/金》
午前、梅原氏旧知の許添財立法委員候補(当選)の選挙事務所訪問。
候補は私たちとの会見を終えて最後の遊説に出発。ドラの連打音が台湾らしい。この後、私たち5人は離団し高雄へ。

【第ニ陣が合流】
夕刻、3人が加わり8人で六合夜市へ繰り出す。昨年に引き続き、ホテルは予めメールで予約した金馬ホテル。高雄駅から数分。フロントの張さんは日本語が達者で何かとお世話になった。ここは洗濯機使用は無料(洗剤あり。ただし、乾燥機は150元)深夜2人が新たに加わる。
14/土》
投票日なので、町はいつもの風景。ホテルの直近に投票所があり、三々五々投票に来る人びとが。このあたりは日本と同じ。
午前、旧高雄駅旧高雄市役所(歴史博物館)を見学。
昼食は一人の参加者のご親戚のご招待にあずかった。日本に留学し、京都台湾語教室に参加していて、最近高雄に帰った2人の若者を加えた11人。この方はマグロの仕入れに携わっておられるとのことでとても美味な刺身と、このレストランご自慢のカニ料理。またしても、台湾人には奢られてしまった。
午後、市内見学組と休憩組に分かれる。
晩、蔡英文候補の高雄事務所に開票状況を視察を計画していたので、事前にネットで調べた党事務所に行くも閉鎖状態。考えてみれば当たり前。何とかたどり着いたが、敗色濃厚で沈滞気味。一人のオジサンが目を真っ赤にして涙ぐんでいるのを見て、こちらも目頭が熱くなってしまった。未来を背負う青年たちも真剣な表情。日本と比べ、台湾にある意味うらやましく思う。この後、最寄のレストランで遅い夕食をとる。
15/日》
池上文庫11年周年慶に参加するため高雄駅749分発区間車にて竹田へ。大阪からの参加者11人。昨年は風邪気味だった劉耀祖理事長はお元気で挨拶され、例年通りのリコーダー演奏、合唱団、オカリナ演奏。歌は「一月一日」「埴生の宿」「海行かば」等・・・
今回、片倉佳史さん、高雄日本人学校校長、台湾製糖静岡県周智郡森町からのご一行に加え、私たち一行も紹介され、挨拶をする機会が与えられた。会の模様は片倉さんの公式ページで詳報されるそうです。
午後、左営で高鉄に乗り継ぎ台北に戻ったところ、ホテルに鄭耀明(元総統府ボランティア解説員)さんが私たちを訪ねてくれ、貴重な本を多数下さった。実は8日に飛び込みで民進党本部を訪問した際、再会を約していた。
この後、再び阮美さんと11人で会食し、台湾最後の晩を楽しむ。

※ 今回の訪台でお世話になった鄧相揚さん、許光輝さん、阮美さん、蕭錦文さん、鄭耀明さん、劉耀祖さんをはじめ、個人的な友人の皆さまに改めてお礼を申し上げます。


この項は写真を付加するなど改めてご報告します。

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