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2009/12/02

梶山憲一さんのお話の一部を紹介します。


2012年といっても、映画の話ではなく、このほど台湾で出版された本。
その本とは…、『台灣大劫難――2012不戦而勝台灣:TAIWAN DISASTER』(星島國際有限公司刊)というもの。著者は中国の海外亡命作家袁紅冰氏。  
11月22日午後、上掲書の新刊発表会が台大校友会館で行われ、そこで著者は、本書の内容である中共の対台湾戦略を語った。
その戦略とは、まず経済を統一し、次いで政治を統一するというものだという。
経済統一のためには二つの要件を通過する必要があり、それは中台の市場の一体化であり、そのあと中台の金融の一體化を実現することだという。
台湾と中共が交わした金融に関するMOUと本格的な交渉が始まろうとしているECFA。
これらは経済統一のための手段なのだと著者は言う。 
そして、こうした戦略は2008年に立てられ、中台ともの指導者の任期が満了する2012年までの実現を目指している。
胡錦濤は、これによって自らの権力を延命させようとしているのだ。 
本書は、著者の中国とのさまざまなパイプによって、内部情報や機密資料によって書かれたものという。
なかでも、『解決台灣問題的政治戦略』『關於對台軍事闘争準備預案』『統一台灣的政治法律的處置預案』の3文件は、中国が解決しようとしている「台灣問題」の核心となる超機密のもの。
それらが本書で暴露されているのだ。 
中国のスポークスマンは「捏造だ」と否定しているが。 
本書の内容に、台湾の多くの学者も関心を寄せている。
ところが、あまりにショキングなためか、台湾の書店の大手チェーンは販売にまだ承諾を寄せておらず、今は誠品書店だけが販売することになっている。 
先月、梶山さんが台北にいたときには、まだ誠品にも並んでおらず、極秘ルートから入手したとのことです。

と言うお話の後、後日談が届きました。
この本は22日に新刊発表会に先立ち、17日に誠品書店で発売されたそうですが、爆発的な売れ行きのため初版は完売で、梶山さんは入手できず、2刷りにも間に合わなかったからだそうです。

なお、このことは、大紀元でも報道されています。

ぜひとも、まどか出版が版権を取得され、日本語訳本を出版してほしいです。

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