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2009/06/28

台湾・友愛グループの「NHKへの抗議と訂正を要望」全文

日本李登輝友の会 [メルマ!:00100557] より
                                         2009年6月20日
日本放送協会 会長 福地茂雄 様
               
                    台湾・友愛グループ(文責:張文芳)
                          
              
NHKへの抗議と訂正を要望
 私どもは、台湾において「美しく正しい日本語を台湾に残そう」という趣旨で活動している友愛グループです。
毎月第3土曜日に月例会(勉強会)を開催し、また『友愛』という会誌を年1回発行しています。
 先般4月5日、貴NHKが放送された「NHKスペシャル シリーズ JAPANデビュー・第1回『アジアの“一等国”』」では、私どものメンバーも取材を受けています。
 しかしながら、番組は「日台戦争」や「人間動物園」といった初めて耳にする用語を使い、「親日的とも言われる台湾に、今も残る日本統治の深い傷」があるのだとして、私ども日本語世代を証言者のごとく仕立てて「日本統治がいやだ」という声ばかり取り上げ、あたかも台湾が反日であるかのように、また日本が一方的に台湾人を弾圧したかのような印象を持たざるを得ない内容でした。
確かに差別はありましたが、日本が台湾の近代化に果たした功績はそれ以上に大きかったと思っています。
その点で非常にバランスの悪い内容だったのではないでしょうか。
 私どものメンバーだった柯!)三さんは「(NHKには)八田與一のことや、後藤新平のことなどもいろいろ話したのに、そこを全部カットした。
同窓会の改まった席で誰かが火ぶたを切って不満を話した部分だけが放映され、あたかもあそこにいた人全員が反日的であるかのように宣伝された。
なぜNHKは私が話したプラスの面を一つも流さなかったのか」と、不本意な意中を吐露しています。  また、5月16日の月例会でこの番組について取り上げたところ、台湾を反日と結論づけようとした番組姿勢に公平・公正性が大きく欠けていると憤る方が大勢いました。
その後、私どものメンバーがNHK台北支局に抗議文を手渡しに参りました。
 私どもは終戦この方、64年来、さまざまな分野で多くの日本人と交流を続けてまいり、相互に絶大、且つ、友好的な成果を挙げて今日に至っており、それは未来にも継続されてゆくものと信じております。
 私どもは、あの番組のせいで台湾と日本が疎遠になることをとても心配しています。
 当グループは、あの番組は部分的に捏造され、公平性に欠ける偏向した番組だったとして 貴会に「NHKへの抗議と訂正を要望」する書面を提出することを当グループの6月20日開催の月例会において決議し、別紙の抗議参加者八十名の署名表を添付し、本書と共にお届け致します。
 貴会の誠意ある回答を要求します。

1 件のコメント:

管理人 さんのコメント...

文責の張文芳さんには、1月の訪台時、ヘイ東県の地下ダムの視察に行った時に通訳をしていただきお世話になった方です。
お元気でご活躍されています。