平成244月から、ブログ「日本と台湾を考える集い」は新しいホームページhttp://tsudoi-jptw.jimdo.com/に移行しています。「集い」を含む関西の台湾関係行事等の情報は公式サイトをご覧下さい。


2011/02/13

画家・塩月桃甫の作品

 昨年10月、森美根子氏が「台湾を描いた画家たち」~日本統治時代画家列伝 を出版された。
 二二八事件で殺された陳澄波、三峡・清水祖師廟の再建に力を尽くした李梅樹など台湾人画家を中心に21人を紹介している。うち、日本人画家は石川欽一郎、立石鐡臣とともに、塩月桃甫(宮崎県出身)。
 森氏によると塩月は壮年期を台湾で過ごし、敗戦まで台湾美術界の発展に努めたが、自らの作品何一つ日本に持ち帰ることなく、引き揚げ8年後の昭和29年に無名画家として生涯を終えたという。
 ところで、京都台湾語教室に参加されている京都在住のIさんが桃甫の作品の一つを保管されていることが分かり、2月12日にご披露くださいました。高雄の風景を描いたものです。
長い年月による汚れが目立ちますが、桃甫の押印がなされており貴重なものです。
専門家により修復された後、(いずれ創設する?)台湾資料館に収蔵したいものです。

0 件のコメント: