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2009/08/12

【呼びかけ】日本よ、台湾に手を差し伸べて!‏

メールマガジン「台湾の声」8/12より一部転載

【呼びかけ】日本よ、台湾に手を差し伸べて!    早川 友久(台湾留学中)
台湾が今、未曾有の台風被害に襲われている。
特に南部の嘉義・高雄・屏東の被害がひどい。
高雄県の小林村では500人が未だ生き埋めになっているとの報道もあり、陸軍・空軍をはじめとする救援隊が救助にあたっているが、報道される救助人数は多くても2桁ずつで、全員救助まではまだかなり時間がかかりそうだ。
今、台湾南部は人手・物資・金すべてを必要としている。50年ぶりの大被害と言われるほどの大災害に台湾が見舞われた今こそ、日本にはぜひ救いの手を差し伸べて欲しい。
被害を受けた地域は広範囲に及ぶこと、土石流で村全体がのみこまれてしまった地域もあるため、被害状況がまだ完全に把握されていないことから、台湾政府だけでの救助には限界があるだろう。
メディアでは盛んに気象庁の予報ミスや、中央政府の対応の遅さなどを報道しているが、今は人命第一で、政府を批判している時ではない。
ちょうど10年前の9月21日。台湾中部大地震が発生した時、どこの国よりも先に台湾へ救援隊を送ったのは日本だった。
この事実が、どれほど台湾人の日本に対する印象を高めてくれたことか。
多くの日本語族が「やっぱり日本だ」と言い、多くの若者の日本に対する印象を好転させてくれたと教えてくれたのは蔡焜燦先生だった。
ここ数年、アンケートによる台湾人の日本に対する好感度は常に1位を得ているが、その根底にはこの921大地震の際の日本の行動が底にあると指摘する人もいる。
台湾の政権が国民党へと復古し、馬英九総統は「台日パートナーシップ年」と口では謳いながら、その姿勢からは疑いを拭いきれない。
日本への想いを寄せてくれる日本語族の人々が少しずつ減り続けている今、日台関係は転換期を迎えていると言えるだろう。
台湾のテレビは連日連夜、台風被害の報道一色だが、そんな中でも「日本麻生首相、15日靖国参拝せず」のニュースはしっかりと流れた。
誤解を恐れず言えば、靖国参拝せずとも、麻生首相が台湾へ手を差し伸べてくれれば、自民党や麻生首相への求心力は確固たるものになると思うのだが。
日台が本当の「パートナー」であるならば、そもそもスローガンは必要ない。ぜひ日本と台湾は良きパートナーであることを行動で示していただきたい。


※なお、同日付けメールマガジン「台湾の声」によると、8/11日本政府は台湾の水害に人道緊急支援として1000万円を交流協会(日本駐台大使館)を通じて台湾政府に送ることを決定したとのこと。

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